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恋の才能 ~年下御曹司はバリキャリ女の私にご執心!?~
恋の才能 ~年下御曹司はバリキャリ女の私にご執心!?~
Penulis: 日暮ミミ♪

プロローグ

Penulis: 日暮ミミ♪
last update Tanggal publikasi: 2026-07-22 11:07:47

「――ん……?」

 その朝、ベッドの上で目を覚ました私――尾お崎ざき茜あかねはいくつもの違和感に気づいた。

「ここは一体どこなの……?」

 まず、ここは自分が一人暮らしをしている賃貸マンションの部屋ではないということ。明らかに部屋の広さが違うし(私の部屋はもっと狭いのだ)、間取りも違う。そしてベッドの広さも、マットレスの硬さも。私が使っているベッドはシングルサイズだけれど、このベッドは明らかにダブル以上の広さがある。

 そして、自分が今服を着ておらず、下着姿であること。下着とはいっても色気の欠片もないダークグレーのスポーツブラとショーツのセットの上からキャミソールを着ているだけなのだけれど。

 ……そういえば、ものすごく頭が痛い。これも違和感の一つといえばそうかもしれない。

「えっと……、昨夜ゆうべは何をしてたんだっけ……?」

 私は自分の記憶を手繰り寄せる。昨夜は確か、誰かと都内のバーでお酒を飲んでいた。アルコールにそれほど強いわけではない私は、しこたまアルコール度数の高いお酒を飲みまくり、記憶がなくなるまで酔い潰れたのだろう。その後の記憶は一切ない。

 では、その「誰か」とは一体誰だったのか。この状況からして同性だったとは考えにくいので、多分男性だろう。それも、一緒に飲みに行くような仲だろうから、おそらくは同じ会社の人間。財布の現金も減っていないし、クレジットカードを取り出した形跡もないので、私は自分の飲み代を支払っていないらしい。ということはその人物の奢おごりだろうから、この部屋からしても金銭的に余裕のある人物だと思う。

「そんな人、ウチの会社にいたかな……?」

 私は大手商社の〈冴島さえじま物産〉に勤めるOLで、総合職として働くいわゆる〝バリキャリ〟というヤツである。月給はそこそこ高い方なのだけれど、こんなにいいマンション――多分賃貸ではなく購入したものだろう――に住んでいて、金銭的に余裕のある男性なんて数えるほどしか思い浮かばない。

 そんな人と、酔い潰れた状態で万が一にも何かあったとしたら……? 私はその男に一生分の弱みを握られたに等しい。私の今後のキャリアにも傷がつくかもしれない!

「……どうしよう……」

 私はこれがとんでもない事態だと思い、絶望感に襲われた。――とりあえず帰ろう。そして、昨夜のことは悪い夢だったと思ってさっさと忘れるのだ。

 さあ着替えなければとベッドを抜け出そうとして、またひどい頭痛に襲われる。二日酔いがこんなにつらいものだなんて思わなかった。

「……あ、茜さん。目が覚めました? 二日酔いみたいですけど、大丈夫ですか?」

 そこに聞こえてきたのは、ものすごく聞き憶えのある男の声。

「あ、あなたは……冴島くん!?」

 声の主はなんと、同じ部署で働く社長の御おん曹ぞう司しで二歳年下の冴島稜りょう也やだった。ということはここは彼の部屋で、「二日酔い」と言ったことからして昨夜一緒に飲んでいた相手も彼ということらしい。

 私は自分が下着姿だったことを思い出し、なけなしの羞しゅう恥ち心からとっさに毛布を被った。

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